N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
こんばんは、中村です。
ブログ更新の間隔が段々長くなっているが趣味のウツボカズラは続けている。
このブログも今年で丸10年。秋に11年目を迎える。長く続いているもんだな。
過去にブログで情報交換していた人達は殆ど疎遠になり、今でも情報交換している人は数人だけになってしまった。 この十年の間、約3年周期で新しいブロガーが出現し去って行った。
その10年間で私はミクシィやフェイスブックなどにも手を出したが長続きしなかった。 ミクシィは懐かしい。当時はマニアなネペンテス栽培家はミクシィで情報交換をしていて、ヤフーブログは素人の集まりだと云われていた。誘って戴きミクシィに参加してみると有名なウツボカズラ栽培家達が魅力的な記事を沢山書いていた。しかしその後多くの有名な栽培家達はウツボカズラ栽培から撤退し始める・・・
そして次はフェイスブック。海外の有名な栽培家達とダイレクトに連絡取れるのが興奮した。多くの海外栽培家と友達になって程なくしてから次第にメッセージが増えて悩まされる様になった。内要はウツボカズラやビカクシダの管理方法を教えて欲しいと云うのもあったが、殆どは植物の交換と購入希望であった。しかも信じられない安値。最初は嫌われない様に丁寧にお断りしていたが、次々と来るメッセージに対応するのが辛くなってきた。もう2年位フェイスブックの海外メッセージを無視していて更新もしていない。
やはりヤフーブログが一番落ち着くと想っていたら、2年程前からウツボカズラやビカクシダ、そしてSF造形物ブロガーの多くがツイッターやインスタに移行してしまっていてヤフーブログでの記事更新も停まり、当ブログに遊びにも来てくれなくなった。
ヤフーブログ氷河期である。 寂しいなぁ・・・
みんな戻って来いYO!
9th.Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
さて今回はタンブユコン産の黄色いエドワードシアナの栽培記録。
2年前に栽培記録を記したばかりなのに早速の再記録。何故かと云うとエドワードシアナが着袋してくれる事が嬉しいからである。
私は本種を特別好きな訳ではない。素晴らしい原種ではあると想っているが、近縁種のN.macrophyllaの魅力が強過ぎて本種の魅力が薄れてしまうのである。
でも本種の着袋は他種の着袋に比べて特別に嬉しいものである。
何とも矛盾している文章だと想うだろう。
実は、私は本種の栽培が苦手でなのだ。育成が難しいと云う事じゃない。本種の栽培自体は高山性原種の中でも容易な部類に入り、小さな苗でも比較的簡単に育ち成長も早い方だ。特に、キナバル山系に比べてタンブユコン産のエドワードシアナは暑さにも比較的強く育て易い。しかし私は着袋させる事が出来ないのである。
私は今まで色んな産地の沢山のエドワードシアナを長期栽培して来た。しかしどれもが着袋してくれない・・・ 私は休日が少なく園芸に割ける時間も少ないので栽培スタンスは杜撰なものではあるが栽培自体は下手ではない。大体の原種は成熟させる事が出来るし多くのスマトラ高山種、キナバル高山種の中でも難しいとされるN.villosaやN.macrophyllaでさえも辛うじてでも着袋させる事が出来る。栽れ(作れ)ば結果は伴うのを実感できる。 しかしエドワードシアナだけはどうしたものだろうか、どれだけ丁寧に栽っても殆ど着袋してくれない。 そこが嫌いであり苦手なところである。
9th.Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
今年6月上旬。徒長して雑草の様に絡み合っていたN.lowiiの5鉢は全て切った。同じく徒長して巨大なタワーを形成し陽を遮っていたN.rajah、N.x alisaputoranaも全て切取った。随分とスッキリしたなあ。 奥で徒長している茎が今回の本個体であるが、判るかな?
9th.Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
今月6月に着袋したN.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon。 本個体は黄色っぽい捕虫嚢を着けるのに今回は中途半端な汚らしい色合い。 それでも、それでもエドワードシアナが着袋してくれた事が私はとてつもなく嬉しい!
本種は着袋し易い様で、栽培経験が少ない栽培者でも割りと簡単に鈴なりに着袋させている。なのに私は着袋出来ない。良くて1年に1袋。最悪な個体になると4~5年一度も捕虫嚢を着けたのを見た事が無いものもある。なのに草体は絶好調でどんどん育っている。これじゃただの草ではないか。
色んな栽培家の栽培環境を知っている。加藤オヤビンや中川先生の様に湿度や温度を管理されている栽培家の下では言うまでもないが、山田食虫植物農園ではカラカラに乾燥しており夏季では35℃に達する(現在は違うが)。対してオレオレさんの温室はビショビショに濡れっぱなしで根腐れ寸前の様な環境。温度や乾湿の差が大きくとも割りと着袋しているし、栽培技術が未熟な方でも大体は本種を鈴なりで着袋させている。
何故?何で?私の処では本種が袋を着けてくれないの? それぞれ多種多様な形質を持つ各産地の高山性原種達はどれも着袋するのに、何故エドワードシアナだけが袋を着けないのか・・・? 私は何年もの間、日照の強弱、空中・用土の乾湿・温度及び用土のマテリアル等々、沢山の個体で色んな事を試した。でも袋を着けてくれない。 植物体の調子が悪いとは想えない、よく育っている。 もうお手上げである。
だからエドワードシアナが好きじゃない。否、凄く大嫌い! 面白く無い原種。
だからこそ着袋してくれたらこんなに嬉しい
9th.Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
今月上旬、N.edwardsiana - yellowの植物体。ゴチャゴチャして判りにくいけど、左奥側からS字を描いて徒長しているのが本個体。我が家の育成期間は焼く半年間のみ。それでも良く育ってどんどん伸びる。 せめて一年に3つは捕虫嚢を着けてくれたらなぁ・・・
21th.Jan.2016 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
2016年の1月に出来た捕虫嚢。袋の牙(襟)はあまり発達してないけど黄色い袋綺麗です。 冬季は上空に分厚い鉛色の雲が停滞し続ける我が家の地域だが、2015年は暖冬だったので上空に雲が停滞することなく、住宅の狭間に立地する温室にも陽の反射光が注ぎ込まれた。この冬は植物の成長も停まらず年末~2016の正月明けに色んなウツボカズラがどんどん着袋してくれた。 本当に良い年だった。
17th.Jun.2017 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
去年6月の植物体。2016年の冬もそこまで寒くならなかったので冬季少しだけ陽の反射光が温室に差し込んだ。春の立ち上がりも早く凄い速度で伸びた。
本種は他のボルネオ高山種より少ない光源でも成長する。
5th.Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
今年6月5日、一年ぶりの捕虫嚢。開いたばかりの袋の牙はまだ未発達。
そして汚らしい色合いの捕虫嚢。去年2017年の冬は例年通り上空に雲が停滞していた事と、今年4月5月も曇り(上空に雲が停滞していた)が続いたので今年は遮光ネットを未だ施していない。古い葉と茎や葉柄が真っ赤に焼け、捕虫嚢が赤っぽくなった原種が多い。 昔、よく陽に当てると袋が赤くなると聞いていたが、私は懐疑的だった。しかしそう云う事だったのか・・・
5th.Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
今年6月5日、開いたばかりの捕虫嚢の牙。まだ唇の縁が水掻きの様になっている。
捕虫嚢の色は残念だったけど実物を見るととても美しく、未完成な牙ながらも写真と撮らずに居れなかった。
9th.Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
捕虫嚢の蓋が開いて4~5日も経つと牙も立派になってくる。 植物体はヒョロヒョロと徒長しているが捕虫嚢の形と大きさは歳を重ねる度に大きく立派になってくる。
Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
左:蓋を開いたばかりの捕虫嚢の牙 右:蓋が開いて4日経った捕虫嚢の牙
私はN.macrophyllaの絶対的な存在感に魅了されてしまい、N.edwardsiana余り好みでは無いが、本種の捕虫嚢の牙はN.macrophyllaの牙を遥かに凌ぐ大きさで大胆なデザインだ。ずっと見ていても飽きない。
他の植物との生存競争に負け、逃げた先は栄養塩類の乏しい土地。そこで生延びる為獲得した捕虫機構を持つ奇妙なネペンテス。そして更に弱い種は寒くて岩だらけの土地が痩せ細った高山帯に追いやられた。低地に比べて日照も少なく温度変化も大きい。捕虫機構を発達させたといっても餌となる昆虫は殆どいない。高山種のある種は小動物の排泄物を餌とする為に特化した奇妙な形に進化した。また別のものは小動物そのものを餌とする為に捕虫嚢を巨大化さた。
しかし、N.edwardsianaやN.macrophylla、スマトラのN.hamataは何故こんな牙を発達させたのだろうか・・・ 考えても答えが見付からないが、素晴らしい牙である。
N.edwardsiana - G.Tambuyukon
昔、ボルネオ島タンブユコン山に登った時に撮影したエドワードシアナの写真。
大胆で立派な牙を持った捕虫嚢。タンブユコン山のMusang Camp (海抜約1,500m)から少し登ると直ぐにエドワードシアナを姿を見せ、そこからJeneral Camp(海抜約2,130m)までの間に沢山の個体を見る事ができた。
タンブユコン山のエドワードシアナはキナバル山系の個体群に比べてかなり海抜の低い地帯に自生していた。 栽培下において育成が容易なのは原産地の温度によるものかもしれない。
7th.Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
タンブユコン山特有の形の捕虫嚢。一般的に人気があり恰好良いとされるのはキナバル山のエドワードシアナであるが、私はタンブユコン山の形が好みなのである。
キナバル山の個体群は格好良過ぎるのである。タンブユコン山のこの歪な形が好き。
昔、山田さんと知り合った頃、山田さんがよく本種ついて熱く語っていたのを想い出す。
私『マクロフィラは凄く好きだけどエドワードシアナはあんまり興味が無い』
山田さん『え~!? 中村さん変わってますね~・・・』
私『エドワードシアナならキナバル山よりタンブユコンの方がイイ!』
山田さん『え~!? 中村さん、やっぱり変わってますねえ・・・・・』
他にも私の好みがよく変わってると云われたのを想いだした。
懐かしいなぁ・・・ 山田さん覚えてるかな~?
9th.Jun.2018 N.edwardsiana - yellow / G.Tambuyukon
もっと大きく、自生地の様な巨大な袋が出来ると嬉しいな。 もっと伸ばしたら捕虫嚢も大きくなるのだろうか・・・ 果して来年は袋を着けてくれるのだろうか・・・?
家のエドワードシアナは草体ばかり育って袋を殆ど着けてくれないからなぁ・・・
~ かぞく ~
父の日はタコ焼きだった。
電気式じゃ美味しく焼けないからガスでたこ焼を焼く。 タコ焼きは美味しいけどチビ達が沢山食べるから焼くのが大変!
サーカスに行った
はじめてのサーカス。迫力満点でとても愉しかった
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