Nepenthes ventricosa cv.Kishino
最近、何かと話題に上っている N.ventricosa のクリーム。
艶やかな白い袋筒に透明感のある桃色の唇が最高に美しい原種。
在来系と呼ばれるタイプである。 本種は丈夫で増殖力が強いので幾らでも増える。 故に昔は\1,000~\2,000-で売られていた。 安値=雑多なイメージなのか、古い趣味家の温室には必ず在ったが新しい趣味家で欲しがる人があまり居なかった。
しかし数年前、N.ventricosa-在来系の生産農家が廃業し山田食虫植物農園も売り切った途端に本種の姿がすっかり消えてしまった。
ちょうど2年程前の事であろうか、N.ventricosa-在来系を求める趣味家が殺到しオークションでは小さな鉢でも\20,000-で取引される有様であった。
当ブログで栽培記録を付けた種に人気が付く事が多い様で、私も山田さんの商売に少しは貢献できている事を誇りに想う。
とにかく N.ventricosa-在来系の生産農家の廃業に伴い本種の価値観が見直され"在来種"を極めようとする考えが芽生え出した。
素晴らしい事である。
2012/7/14 Nepenthes ventricosa cv.Kishino
本種の在来種のルーツは多く古くは1910年代に国内に持ち込まれれ増殖していた様である。 その在来種は N.ventricosa f.porcelain の様に緑色の袋筒を持っていたと云う。
しかしながら当時の鉢を維持している話を聞いた事が無いので国内での現存は絶望的だと考えている。
その後1984年に故岸野正巳先生がフィリピンより持ち帰ったものが園芸店に渡り増殖し広まった聞いているが、別由来からも白い N.ventricosa が入っていた様でそれらが混同して世に広まっていたと云うのが事実である。
また、故岸野先生が1984年に N.ventricosa を導入したのはポリスパスから1個体だと文献に記述されているが、事実はポリスパスから緑色になる2個体を含む、白袋系3個体を導入され、其々にナンバーが付いていた。
またポリス峠なる場所など実際は無く、ゲリラが出没する、地元警察も行きたがらない危険な場所の比喩として故岸野先生がポリスパスと名付けた山道である。
またポリス峠なる場所など実際は無く、ゲリラが出没する、地元警察も行きたがらない危険な場所の比喩として故岸野先生がポリスパスと名付けた山道である。
管理が杜撰でダニに食害された草姿が汚らしいが、捕虫嚢の美しさは最高級。
2年前の3/5に書いた鉢は山田食虫植物農園からのものだが、この故岸野先生由来の個体との相違点が見付からない。
以前は袋筒が緑色になる個体を持っていたが、私は白い袋が好きだったので緑のものは手放した。 さてこの故岸野先生が3個体を持ち帰った白い袋の在来系は寸胴なもの、瓢箪型になるもの等、其々が明確な違いを持っていたと聞いているが、その事実すら私には識別出来ない。 当方で同じ鉢を長年育てていると季節や栽り方、用土の具合で捕虫嚢が色んな顔を見せてくれる。 色も白くなったり卵色になったり若草色になったり。 形も瓢箪型、寸胴、驚くほど大きくなったり小粒になったり・・・・・
海外から近年出されている"alba"も同じにしか見えない。
去年、山田食虫植物農園のフォーラムで在来種について少し話題になったが、
本種の白い在来形に個体差なんてあるのか?と最近は想ってきた・・・・・
Nepenthes ventricosa cv.Kishino の花芽
この鉢は雌花である。 山田食虫植物農園由来のものも雌株であった。
実は N.ventricosa-在来系の♂株を見た事が無い。 これは偶然なのか・・・・・?
因みにこの鉢は春と秋に2度開花し来訪する虫に受粉を媒助され種が弾けているが
一度も実生した事が無い。 当方栽培環境下はかなりワイルドだからね。
故岸野正巳先生と若き日の土居寛文先生
もう30年以上前の写真である。 当時故岸野先生が採取した N.ventricosa-在来種は土居先生が受け継いだ。
国内で現存する在来系のルーツは土居先生の記憶だけが真実でしかない。
私は土居先生の言葉を信じ、それを後世に受け継ぐ事が使命であると考えている。
ただ土居先生はよくラベルを無くす・・・・・・
Nepenthes ventricosa cv.Kishino 至高の美である。
★ Merry Christmas ★
ハワイの友人 Christian James
★ HAPPY CHRISTMAS ★
昨夜は家族とのクリスマスをゆっくりと過ごせた♪
昨日は仕事がとても早く片付き昼から時間が取れた!
子供達が母に書いたクリスマスカードを皆で母の病院へ届けた。
母はとても嬉しそうにしていた★
それから家族で買い物を愉しみ夜のパーティーは皆で歌った♪
Dom Perignon
私はドン・ペリニヨンを沢山呑んだ~★
やっぱりドンペリは最高に美味しい!
グラスは恩師の形見ウェッジウッド♪
貧乏人が刹那の贅沢を味わえた。
これで年内のブログ更新も締めくくり。
良い新年を迎えたいね♪
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