
あいこ♪ お誕生日おめでとう☆
5歳になったね! あっというまにこんなに大きくなったんだね。 私の人生を大きく変えてくれた運命の愛娘。
チーコ♪ とてもちっちゃな仔だったから、私は彼女にチーコ♪と云うあだ名を付けている。
本名は愛子。 なんて可愛らしい名前なんだろう。 妻が愛子を身篭る以前から決めていた名前。
当時、友人から『今時、女の子の名前に【 子 】を付けるなんて可哀想やろ』と云われたし親類からも同じ意見があった様だった。 しかし私は愛子と云う名前を押し通した。
愛するわが子、みんなから愛される子、人を愛する子。 なんて可愛らしい名前なんだろう。
愛子が生まれる以前、私は絶対に家庭を持たないと心に決めていた。 私には暗い過去がある。
私の生まれ育った環境は最悪なものだった。 血縁上、父親と呼ぶしかない人物が家庭を放置して家庭にお金を入れず借金ばかり作っていた。 仕事が上手く行かない事を家族のせいにして暴力ばかり振るっていた。
私の母も妹もクソ親父に殴られて何度も骨折して入院した。 私はクソ親父が怖くて家から逃げ出していた。
人間は追い込まれてしまうと現状から逃げ出すこともできなくなってしまう。 家庭内は暴力と涙しかなかった。
そして私の目の前で妹を喪ってしまった。 これほど悲しい出来事は無かった。 一生分の涙を流した。
家族なんて作るべきじゃないんだと想った。 暖かい家庭なんてテレビの中だけの理想像でしかなく、実際は憎しみ合うだけの悲しいもの。 でも人は一人じゃ生きて行けないから仕方なく結婚するんだと信じていた。
でも子供は欲しかった。 特に女の子が欲しかった。
小さな仔がヨレヨレのシャツとパンツ一丁の姿で、歩くと『ピッ・ピッ』と可愛らしい音を出すサンダルを履いて私の後ろを必死に付いてくる。 そんな可愛らしい幼子のイメージに20代後半の頃から憧れていた。
もしかしたら死んだ妹の幼き日のイメージを重ねたものかもしれない。
青年期、人を死に至らしめる犯罪を繰り返すシリアルキラーの真理が理解出来なくて、犯罪心理学の本を沢山読んだ時期がある。 連続殺人鬼の殆どが幼少期に酷い生活を経験し親から過度の暴力を受けていた。
私は背筋が冷たくなった。 暴力は連鎖すると云う。 私も親になったらきっと子供に暴力を振るうのだと確信した。 子供は持つべきじゃない。 家庭を作ってはいけない。 そして忌まわしき父親の血は私で最後にするのだと決意していた。 私が守るべきは優しき母だけだ。 それを全うしようと考えていた。

2007年の年末に愛子が産声を上げた。
2007年の春先、仕事先で妻を一目惚れしてしまい付き合った。 私は仕事が忙しく妻(当時彼女)と頻繁に会えなかった。 しかも彼女には夜10時に帰らないといけないと云う門限(!?)があり、11時を過ぎると母親から電話が掛かってくるのだ。 私は、20歳を超えた娘が10時の門限。 マジなのか!?と驚いた^^;
そんなんだから彼女と愛し合える日なんて殆ど無かった。 なのに付き合って3ヶ月で愛子が出来た!
私の記憶では3回だけ。 愛子が受精した日は初めて愛し合った日。 私は彼女に云ってしまった。
『ホンマに俺の仔なのか、、、!?』と。 彼女は泣き出した。
どうする? 別れる? それとも産んでいいの?
まだ付き合って3ヶ月。 しかも殆ど会ってない。 お互い何も知らないのに。
その年の夏に結婚した。 そして愛子が産まれた。 生活が一変した。 人生が一変した。
私でも父親になれた。 人を愛する事が出来るんだ。 もし愛子が出来てくれなかったら今の私は無い。
私に家庭を持たせてくれた運命の愛娘。
愛子♪ 0歳~1歳の頃♪
もう毎日が夢中。 なんて可愛いんだろう。 私は愛子を離さなかった。 愛子も私から離れない。
可愛くて、可愛くて、そして幸せの絶頂が永遠に続いている。 妻はまだ22歳と云う若さだったが完璧な母親であった。 私も至らずながらも父親として頑張れた(?)
愛子♪ 1歳~2歳の頃☆
一番可愛い時期。 みんなより発達が遅かったがとても可愛かった! ハイハイが出来る様になる頃には
好奇心が爆発して見るもの全てに興味を持ちあっちこっちに忙しく動き回るので目が離せなかった。
歩ける様になると更に注意が必要であった。 愛子は私似なのか、自立心が強く親を無視して何処へでも行ってしまう仔だったので、今ここに居たのにちょっと余所見をしたら居なくなってしまうと云う事が多かった。
私は仕事から帰宅して愛子をみていたが、四六時中、愛子をみていた妻は大変だったね><。
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