
Nepenthes truncata - seed grown / 山田食虫植物農園
昔は栽培場所に恵まれず、陽の当たらない狭い場所でワーディアンケースを並べてネペンテスを育てていた。
容積が限られた小さなケースでは当然小さな苗しか導入出来ず(珍しい新種等は極小苗しか手に入らなかった事もあるけど)悶々としながらも成熟したネペンテスの草姿を夢見ながら期待を込めて丁寧に育成してきた。
そんな苗たちも時間の経過と共に順次成熟を果たし温室内は何時もネペンンテスの花が咲いている。
ネペンテスの花は面白味に欠け悪臭を放つ種も多いので話題に取上げられる事も少ない。
今回はそんな寂しいネペンテスの花の事を少し書いてみようと想っていたのだが、、、、、、、
突然 Nepenthes rajah #5. がボンネットを作った!ので飛入りでラジャ王の袋の事を少し入れてみる!


Nepenthes rajah #5. - Thomas Alt clone / 山田食虫植物農園



其の王様がボンネット状の蓋を形成したのである。 苗から育てたものとしては国内初かも知れないらしい。
本種は1800年代から知られていて、食虫植物の王様として古くから数多の愛好家達に栽培されてきた。
しかし未だかつて国内で本種のボンネット形成に至る事は無く、器機の充実やインターネットの普及に伴い
栽培技術が向上した現代においても未だ其れは成し遂げられていない。
其の昔、かの一正園にボンネットの N.rajah が有ったがそれも元々大きな個体を導入したと云う事だ。
実際は腕のある高山性種ネペンテス栽培家が十数年掛かっても到達出来ぬ夢の次元であった。
そんな本種のボンネットは決して実現出来ない夢物語であり、私のネペンテス作りの最終地点でもあった。
このクローンは 2007年 9月位に山田食虫植物農園 から5cmに満たない苗を僅か千円で分譲して戴いたもの。
約4年と8ヶ月で直径75cmに育ちとうとうボンネットを形成してしまった事に拍子抜けしてしまったが、
内心はとても興奮している! この袋の次の次まで既に袋のつぼみが膨らみかけている。 愉しみィ!!!
詳細は毎年恒例新春第一記事に本クローンを取上げるので来春一発目に書く記事が愉しみである☆
興奮した気持ちをぶちまけたので、これより本題であるウツボカズラの花について書く事にする。

Nepenthes truncata - seed grown / 山田食虫植物農園
悠に1m30cmを越える♂の花だ。 本個体は通年1回~2回の花を咲かせるが当方では一番臭い花なので
直に切除して破棄する。
しかし今は亡き N.lowii x truncata の花の激臭に比べると比にならん臭いだけどねゑ。
アレは臭かったたたたたたたたたたたたたたっ ・・・・・・・・・・・・・・・・=3=3=3

Nepenthes xDyeriana
100年以上前にイギリスで交配された4元交配の最高傑作。 ♂の花である。
100年以上前に作られた本交配種はたった一本を残し全て消えてしまった。 残った1本から増えたものが世界中に広まり今に至る。 凄いなぁと想う。
ネペンテスの趣味の世界では個が維持される事は稀である。 やはり素晴らしい種は引き継がれるべきである。
門外不出なんてありえない。 栽培者の死が個体の消失を意味するなんて寂し過ぎる><。
、、、で、この花は臭くない。

Nepenthes jacquelineae / WISTUBA-Exotische Pflanzen
AWの N.jacquelineae が花芽を上げた。 まだ蕾だから♂♀判らないけど雰囲気的に♀っぽいな。
でも♂の花だったら交配元として欲しい人に花芽をあげるYO♪

Nepenthes mira / JIPS
♂の花。 当温室で存在を忘れかけられていた個体。 本来は大好きな原種だったが地味な存在の為に端へ橋へと追いやられ杜撰な管理は根を詰らせたり腐らせたり、、、、、
今年は意識して作り込みたい。

Nepenthes xPredator ( N.hamata x truncata ) / Exotica Plants
是も♂の花。 N.hamata の花の匂いは知らないが N.truncata の血のせいかまぁまぁ臭い=3=3=3
Exotica Plants の代表作。 名前の割りにはショボイと感じていた袋だったが株の充実と伴に見事な袋を付ける様になった! 現在は殿堂入りを果たし大事にしている。 とにかく根が弱く用土を湿らすと直に枯れる。
維持が難しく世界中の現存数は僅か................................=3=3=3
当方で増殖中のものが愛好家の元に渡る日が待ち遠しい♪

Nepenthes rafflesiana - (G) White / Exotica Plants
♀の花。 地味なネペンテスの花の中でもまだ綺麗な方。 バナナ・イエローとメタリックな深紅が美しい♪
しかし芸の無い花だ、美しさを自慢出来ぬなら奇抜な形を見せれば良いのに。 臭いは殆どしない。

左 : Nepenthes veitchii Bario - seed grown
右 : Nepenthes maxima Tentena / Borneo Exotics
両方とも♀の花。 こんな感じでモジャモジャと惨めな花を咲き乱し天に向かって誇らしげに花芽を上げる。
臭いが少ない花とは云え色々咲いてるとやはり臭い=3=3=3

Nepenthes ventricosa x mapuluensis (b) / Exotica Plants
是も♀の花。 僅かにそら豆を茹でた臭い。 この花も鮮やかなオレンジ色と紫色が綺麗♪

私はネペンテスの交配や実生に関心が薄く、開花しても媒助した事が無い。
しかし多種多様な蟲達(殆ど害虫)が訪れるので自然と受粉が行われている様だ。

なので勝手に結実する。 いったい何が交雑したのか判らないが当方では実生しないだろう。

Nepenthes aristolochioides / Borneo Exotics 未結実 =3=3=3
わたしのグレムリンたち♪

P-仔♪
抱けよ抱けよとギャンギャン泣きよる =3=3=3 でもかわいい♪
こんなに柔らかいものがあるのか?と想うほどにフワフワですべすべ~♪
最近覚えた寝返りであっちへコロコロ、こっちへコロコロ~♪♪

O太よ、我が息子よ............................................
ちんちんビヨーンって云いながら引っ張ってる =3=3=3
ワガママではないのだがマイペースで頑固。 言い聞かせても聞かないのでホッペを叩いて説教するが今ひとつ効果が無い。 幼稚園では一人でも平気らしく友達も居ないみたいだ。
協調性に乏しく暴力に訴えかける節があるので注意して育てなければならない。

チーコ♪ チーコ♪は最近笑顔が減った。
活発でワガママな娘だが、嫌な事を嫌と云えず不平不満をごまかして常に笑顔で居ようと自分を作っている。
見ていて痛々しい。 幼少の頃の私に憶えのある癖だがチーコ♪は度が過ぎている。
ギューっと抱きしめてあげたいが今は冷静に見守ってあげた方が良いのかもしれない、心配だ。
一緒に写っているのは Nepentes lowii Mt.Kinabalu #1. ようやく上位袋の蕾が出来た!
2008年 4月に7cmのSサイズを導入してから4年も掛かってしまった。
同等の Nepentes lowii Mt.Kinabalu #2. も同じく上位袋の蕾が出来ている。
私は N.owii が作る上位袋のアーチを作るのが夢であったが間も無く実現しそうだ!
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