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Nepenthes x alisaputrana #2. (N.rajah x N.burbidgeae)
This N.x alisaputrana #2. was selected  by me, from among many seeds grown. Seeds from Bkt.Banbangun G.Kinabalu.
 
 たった2週間入院してるだけで沢山の栽培品を失ってしまった。
第一の原因は高山性温室を何度か蒸らしてしまったと推測している。失った高山性種の枯れ方を見ると頂芽付近の組織の柔らかい部分が黒く壊死しており、また茎の地際から上に向かって真っ黒に壊死していた。
第二の原因は完全なドライアウト。 植物体がドライフラワーになって枯死した。
スマトラ原産の高山性原種は草体が細いので壊滅状態であるが、僅かに生き残っている苗もあるので今後のトリートメントで元気を取り戻してあげたい。
深刻なのはボルネオ原産の高山性種・・・・・・・
沢山あったキナバル産のN.edwardsianaは完全に全滅・・・・ 
(何故かトンブユコン産のN.edwardsianaは辛うじてだけど生きていた。)
N.villosaや実生個体のN.macrophyllaもほぼ全滅。頂芽付近と根部から黒く腐り始めていた。細胞が生き残っている中間部分を切って挿したが日毎に細胞の壊死が進んでいる。もはや復活は無理だろう。
悔やまれるのはBkt.LamouのN.villosa。擂鉢型の捕虫嚢が特徴的な稀少個体である。それにトンブユコン産のN.x harryanaとBkt.SayapのN.x harryana。 言い出すとキリが無い・・・
交配種や交雑種は無事な個体が多かった(ドライアウトしたものは仕方無し)。
 以上の事は全て私の判断ミスで引起してしまったヒューマンエラーである。
今まで10日~2週間前後程の出張は時々あったが、その都度温室を自動制御で日中はミストノズルから1日中雨が降り、日が沈む頃に自動潅水を止める設定をしていた。自動潅水が及ばない部分は妻の手潅水で凌いでいた。しかし、これではどうしても多少の根腐れを起す鉢が出てくる。 今回の手術入院は9月末という穏やかな気候だったので自動潅水を止め、全て妻の手潅水で凌げると考えた事が大失敗に至った。 これは良い教訓になったと諦めるしかないな。
 すっかり栽培意欲が無くなり新たに植物を導入する気も無いが、今回はアリサプトラナの中から選別した私のナンバーズの一つを書いてみる。
そう云えば今日でこのブログも7周年目を向かえる。 なんか凄いなっ!
 
 
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 8.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
去年の初夏、捕虫嚢の蓋が開いて間もない写真。 アリサプトラナ特有の丸くて大きな口が最高である。 
 
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 8.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
横から。サイズの割りには圧迫感があり大きく感じる。とにかく最高!
 
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 8.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
前から。 唇のストライプが少ない個体であるが唇の巻き込み方が私の好みで、捕虫嚢もかなり良い形だと想っている。 そしてこの個体の最大の評価は・・・
 
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 26.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
時間が経つと捕虫嚢が黒くなってくる。まだまだこれから!
 
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 11.Aug.2013 N.x alisaputrana #2.
徐々に黒くなって行く。 うわぁ!凄く格好良い形! 堪らんっ!!!
 
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 26.Jul.2013 N.x alisaputrana #2.
何故か写真を撮ると色が飛んで薄く写ってしまうが実物は凄く黒いんだよ!
これが私のお気に入りのアリサプトラナ・ナンバーズの2番目! 最高である。
 
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 11.Oct.2014 N.x alisaputrana #2.
植物体。退院後に撮った写真。現在の直径は85cm。今年の春まで6号鉢で栽っていたので草体の重みでよく鉢が傾いていた。今年の4月中旬頃に8号鉢に植えてあげた。本当なら根をよく張るアリサプトラナなら10号以上の鉢に植えてあげないと本来の大きな捕虫嚢を着けてくれないのかもしれないけど、栽培面積に限りがあるので大きな鉢は難しい・・・
以前は硬質の鹿沼土(中粒)とベラボンを9:1の割合で植え込み、上から腐葉土を盛った用土にコーヒーや油粕等を生育期(5月~10月)の間に定期的に与えていた。 今回の用土は硬質鹿沼(小粒)を主体にパーライト、ベラボン、セラミスを6:1.5:1:1.5で植え込んでみた。そして上から腐葉土を盛り、今回は試験的に富士砂を多めに振り掛けてみた。自生地のウルトラマフィックをちょっと意識したんだけど、何だか余り効果が無さそうな気もする。 
鉢も僅かだが大きくなったし来年は植物体の直径が1mを超えて巨大な捕虫嚢を着けてくれると良いなぁ!
 
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 21.Sep.2014 N.x alisaputrana #2.
入院直前の写真。蓋を開いて間もない捕虫嚢。 少し小さかったけど最高の形!
やはり今年の春に植え替えたばかりだから袋が少し小さくなったかな。 植替えの時、6号鉢に根っこが廻り鉢からなかなか抜けなかった。抜く時にブチブチ音を立てて根が千切れたからね。 抜いたら見事な根鉢になっていた。 
 秋も深まり太陽の角度が随分低くなった。温室に入る日照時間は段々減ってゆき12月中旬になると日が入らなくなる。家では冬になると植物の成長が止まるので園芸活動もしなくなる。 その間に頭を冷やし、また来年の春にはウツボカズラ栽培のモチベーションが上がっている事を望む。
今はショックが大き過ぎて何も欲しくない・・・・・ 
 
 
 
 
~チーコ♪の参観日~
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私が入院している間、妻がチーコ♪の参観日に撮って送ってくれた写真。
やはりチーコ♪は私に似て全然落ち着きが無い子の様だ。
集中力も全く無い。私も子供の頃それをよく言われたなぁ・・・・・
チビっ子のP-仔♪も参観に行ったんだね。
ちっちゃいからヘルメットの上に立って参観したんだね。