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Nepenthes.rafflesiana f,Marudi
 
 冒頭の画像はマルディ産のラフレシアナの超抜擢個体であるが撮影をしくじってしまった・・・・・ 
真横から撮るべきであった。 国内に2株しかない貴重極まりない現地由来の抜擢個体。
 私は当ブログで当分はネペンテスの事を書きたく無いと想っていた。 
私の栽培品の栽培記録を書き記す事が食傷気味になっていたのが大きな理由であるが、
最近はネペンテスの栽培記録的な記事や栽培のノウハウ等を細かく書き記されている栽培家達がヤフーブログで急増している。
その方達の記事はとても内容が濃く素晴らしいものばかりである。 ヤフーブログのネペンテス記事はかなり活気付いて来ているので私の役目は終わったと想ったのだ。 
 
しかし今ブログでネペンテスの記事を書いている。 
今の私はネペンテスの栽培モチベーションが最高に高まっているのである!
少し前の事であるが、30年以上前にうつぼかずらの価値観を作った神々の中の一人、中川泰秀先生が私メに興味を示され当温室に遊びに来て下さった。 それ以降、中川先生との交流が盛んになり電話で話す事が多くなった。 
中川先生は去年辺りから高山性ネペンテスにも興味を持たれ、ドイツのDr.ウィスツバからフラスコ苗を精力的に輸入されている。 ウィスツバのフラスコ苗と聞くと嫌な経験しか無い。 ウィスツバは受注してからフラスコの培養苗をハサミで切って根無しの苗を送って来る。 1cm程の根無しの未馴化苗を大きく出来る栽培家は世界中では数える程しかいない。
中川先生が何時も『 ウィスツバの苗が全く大きくならないんですよ・・・ 』とおっしゃっていた。
私は当然ですよ・・・と想っていた。  そして先日、中川先生の温室を訪問させて戴いて目玉が飛び出た!
 
 
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 Nepenthes hamata / WISUTUBA-Exotische Pflanzen
 
輸入されたのは去年の6月下旬。 僅か1cm程の根無しの培養苗、しかも未馴化苗をたった1年で・・・・・
 
 
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 Nepenthes rajah / WISUTUBA-Exotische Pflanzen
 
この苗も去年の6月下旬に2cm程のものを輸入・・・・・・・ 言葉が出ない・・・・・
国内では山田食虫植物農園が馴化したクローンを提供されているが、その様な素晴らしい苗でも大きく出来ている人は殆ど居ない。 
中川先生はフラスコから出したばかりの根も無い極小苗をドイツから1週間も掛けて輸入された。 
輸入でかなり弱った極小の未馴化根無し苗を僅か1年程でこんなに育成出来るなんて・・・・・・・・・・・
 
 
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 Nepenthes inermis / WISUTUBA-Exotische Pflanzen
 
本種は育成が容易であるが輸入元がウィスツバとなると話は別である。 ウィスツバの苗は上記の品質に加え
ホルモン汚染で形質が変化していて維持するだけで困難。 
それをたった1年でこの大きさ・・・  しかもこのステムの太さはどう云う事であろうか・・・・・
 
 
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 Nepenthes macrophylla / WISUTUBA-Exotische Pflanzen
 
最近の栽培家で本種を大きく出来ている人は誰も居ない。 
その中でもウィスツバのマクロフィラは超難物で維持出来ている栽培家は世界中にも一握りである。
しかし中川先生は1cmの極小苗を僅か1年でこんなに大きくされている・・・・・・ 
 
 
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 Nepenthes tenuis / WISUTUBA-Exotische Pflanzen
 
もはや説明も要らないか、、、 ゴミみたいに小さな苗を僅か1年で徒長させている・・・・・
他にも N.jacqulineae 等々ウィスツバ由来の粗悪な極小苗がたった1年でアダルト直前まで育っていた。
 
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上記 Nepenthes tenuis の捕虫嚢
 
この栽培品を見て、私はノックアウトされた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
正直、私は高山性うつぼかずら栽培がかなり上手いと想い込んでいた。 高山性うつぼかずらの育成が上手い方は本田氏を筆頭に他にも居るが、その中でも【個】を極め様とする方は居らず、競い合える栽培家は居ないと想っていた。 刺激が無かった。 孤独であった。
これからは自分の栽培品を極め、栽培法やレアな個体をブログで公開する事でうつぼかずらの価値観を作り、若手を育てて行こうと考えていた。
しかし中川先生の栽培品を見て目から鱗になった。  
低地性と高山性では種の特性が全く違い、神と云われる歴代の栽培家であっても突然高山性種を始めても上手く行かないものである。 しかし中川先生は違った。 流石に植物の事を熟知されているだけあって私なんか足元にも及ばない栽培技術を持っておられる。 
所詮、私は井の中の蛙でしかなかったのである。 今回はとても勉強になった。
中川先生の栽培品を見て私の栽培意欲は完全に湧き上がっている。 
 
 中川先生が考え抜いて構築された温室システムの写真も沢山撮ったが、それは先生の了承を得た後に当ホームページの 【 趣味家の温室 】 に記載したいと想う。  
 
 
  
~ 低 地 性 種 ~
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 Nepenthes bicalcarata
 
見事なオレンジ系。 草体は僅か50cm程しかなかったがこの捕虫嚢! 
先生曰く『 こんなの全然だよ。 』 ・・・・・・・・・・・・・・
 中川泰秀先生と云えば30年以上前からネペンテスのあらゆる現地を探索され選別抜擢された優良個体を現在まで保存され、また先生ご自身が作出された交配種も沢山現存している。
そんな中川先生の低地性ネペンテス温室は目が飛び出る程の抜擢個体で埋め尽くされており、中には誰も観た事もない門外不出の個体もある。 
しかし今回は高山性種ネペンテスの栽培モチベーションが主題になっているので、宝石の如き低地性種ネペンテスの画像は割愛する。
 
 
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 Nepenthes merrilliana
 
大きな捕虫嚢。 しかし単に大きいと云う事で画像を貼ったのではない。
この苗は約1年前に愛知の I 氏から買った僅か10cm程の苗だったと云う事が驚愕なのである。
僅か1年で10cm程の草体が50cmにまで育ったのはとてもミラクルであるが、其れ以上に50cmそこいらの直径でこれだけの捕虫嚢を作る中川先生の技量は神業である・・・・・・・・!
もう完全に栽培技術のレベルが離れ過ぎている・・・・・・・・・・
 
 
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 Nepenthes.rafflesiana f,Marudi
 
最後に中川先生の栽培品で驚いた抜擢個体の中の一つ。 マルディ産のラフレシアナの一つであるが
私はこの固体を見て顎が外れそうになった。 何なんだ!? この余りに巨大な蓋はっ!!!!!!!
マルディのラフレシアナと云えば巨大な蓋が魅力の一つであるが、こんなに凄いのは見た事無い!
近年はタイが現地採取個体を格安で大量に輸出しているがこんなものは一生入手出来ないであろう。
 
 今回の中川家訪問の後に先生と会食を供にさせて戴いたが、先生のパワフルさにも負けてしまった。
先生は教職を定年された孫命のお爺ちゃんと云うイメージで自称スポーツ嫌いの初老の紳士の筈なのに何故か腕は筋肉隆々。 酒が目茶苦茶強くて、この日は夕方5時半から吞み出して夜中の2時過ぎまで約9時間吞んでしまった。 次の日私は酷い二日酔いになったが先生は何とも無かったらしい。 先生はちゃんぽんで日本酒冷酒まで呑んでいたのに・・・・・・
なんせ体力も集中力も知識も教養も高山性ネペンテスの栽培技術も全部負けた=3=3=3
 
 
 
~ 私 の 家 族 ~
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 先日、家族で焼き鳥を食べに行った。
私が一番旨いと想う焼き鳥屋である。 もう18年も通ってる焼き鳥屋で、10年前迄は週2回は通っていた。
私の子供達に何時かは食べさせてやりたいと想っていた。
母は10年ぶりである。
母も子供達もおいしい・おいしいとガツガツ食べてくれた。
チーコ♪は焼き鳥より【鳥飯】が美味しかったらしく3杯も食べた。
O太♪は肉が嫌いなので可哀相だったが愉しそうにしてくれた。
P-仔♪は凶暴なアニマルの如し=3=3=3
妻はチビ3人に翻弄されて味わえなかったね・・・