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Nepenthes rajah -Thomas Alt clone / 山田食虫植物農園
 
 謹賀新年 明けましておめでとう御座います。 正月だと云うのに私は蓄膿症で寝込んでいる。 
去年の年末は雨が多く、現場作業をしている私は雨に濡れる事が多かった。 休みも無く風邪をこじらせていたのでずっと鼻をすすっていたのが蓄膿症になる原因だ。 以前より人間ドッグで副鼻腔炎の疑いアリ、再検査と診断されていたが、たかが副鼻腔炎ごときで仕事を休んでられぬと無視していた。
去年の年末30日、町内の夜警中に突然右側上下の歯が痛み出した。 我慢出来ぬほど痛い。 痛みは段々と広がって行き、右目、右頬が殴られた様に痛む。 同席していた方から強い痛み止めを戴き何とか耐えた。
しかし翌日の大晦日は更に痛みが酷く、顔面右側が殴られた様に痛み右脳まで痛いではないか!
妻が病院を調べてくれたが何処も診察は無理で薬しか渡せないらしい。 
薬を飲むと副作用で食欲不振、激しい吐気と目まいがする。 熱気があり寒気もあるので寝込むしかない=3
せっかくの大晦日だと云うのに何も食べれず、せっかく買った食材も無駄。 家族もトーンダウン。
そして元旦。 体調が回復する訳が無い。 症状に苦しみ寝たきり。 元旦は妻方の実家に新年のご挨拶に行く予定であり、ご馳走やお年玉抽選会などのイベントを用意して頂いていた。 
流石に妻も私に嫌気がさして『 信じられない! 』と怒って子供達を連れて実家に帰った。 悪い事をしたと想うがこんな症状で妻の実家にご挨拶なんて行けない。 行ってもご迷惑をお掛けするだけだ。
嗚呼、、、ホンマに。 私は何時もイベントになると身体を壊すのだ。 小さな頃から愉しみにしている行事を迎えると必ず病気になっていた。 もう死にたいWA=3=3=3
 
  
 今まで2週間毎に定期的なブログ更新をしてきたが今回で更新を終了する事にする。 
私は貧乏暇無で自分の時間を殆ど持てない。 本来愉しい筈のブログ自体が私生活を圧迫していたのである。
今後は家族のイベントに併せて不定期で栽培記録等を書く事にする。
しかしウツボカズラ入門者へのサポート精神は決して薄れる事は無いので今後もご感想やご質問には丁寧にお応えするつもりである。 ご質問に関しては納得出来るまで何度でも質問をお受け致します。 
私はウツボカズラ趣味の底上げとマニアの増加を本気で願っている。
 
 さて、新春初回の栽培記録は毎年恒例の N.rajah - Thomas alt clone の栽培記録である。
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 去年2012年12月16日 植物体
 
約5年前、4cm前後の小さなフラスコ苗を山田食虫植物農園より分譲して戴いた。 
5年の月日が経ち草体の直径は1m10cmを超えた。 しかし鉢は未だ8号のままである。 
この冬の間に何とか12号~15号鉢に鉢増ししたいのだが余りに草体が大きいので植替え作業は一人で無理。本種は植替えを極端に嫌うので無理して草体を痛めてしまうと其の後の成長が止まり縮小してしまうかも知れない。 計画を練り丁寧な植替えを施さなければならない。
当温室は住宅街の隙間に立地しているので晩秋になり太陽の位置が低くなると殆ど日照が無くなってしまう。
11月中旬から極端に陽射が減り12月~翌3月中旬までの間は午前中の30分ほどしか陽が入らない。
しかも私の住む大阪和泉市には槇尾山があり冬季は晴れの日でも分厚い雲が停滞していて殆どが曇り。
この時期は植物の成長が止まってしまい、暖房費だけが嵩む=3=3=3 
高山性種の育成がもっとも有利なこの時期に冬眠させ、栽培困難な夏季が育成のピークだなんて皮肉的である。 通年の日照を得る事が叶えばもっと作れるのになぁ。
 
 
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 N.rajah の袋
 
未だ小さいが王者の風格が垣間見れる袋。 成熟した株が実らせる捕虫嚢の容積は4ℓとも云われる。
捕虫嚢の大きさだけではなく他に類を見ない巨大な口と余りに大き過ぎる蓋、1m50cmを超える草体は
種小名が冠するラジャの意味通り、ウツボカズラの大王。 食虫植物界の王様なのである。
 
 
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まだまだ小さいが、今までくの字に反り返っていた蓋が唇を覆う様にドーム状に変化した!
1930年代のアメ車が誇る分厚いボンネットの様な蓋になるのも間近だ。 国内においては本種を苗から育成して成熟させた事例が未だ無い。 完全なボンネットが完成したら国内初の快挙となる。
 
 
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 私は本種に特別な想いがある。 
ウツボカズラを栽培する者は誰もが必ず本種に憧れる筈である。 私もその一人。
N.rajah は夏季の暑さに耐性があり丈夫で良く育つ。 しかしながら栽培に独特な癖があり小さな苗を大きく出来る栽培家は殆ど居ない。 熟練の栽培家であっても本種を60cm前後にまで育てた地点で成長の勢いが無くなりやがて脇芽を吹き主茎が衰退してしまうと云うジンクスが存在し、私如きの様な栽培家には本種のボンネットを見る事なんて一生無理だと想っていた。 
去年の栽培記録を付けた時がジンクスを破れるかどうかの地点であった。 見事ジンクスを打ち破り今に至った以上、絶対に完全なボンネットを作らなくてはいけない。 失敗は許されない!
 
 
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 チーコ♪と巨大な N.rajah 植物体
 
1m10cmを超えた巨大な草体。 まだまだ大きく成る筈であるがどうしたら良いのか判らない。
嬉しい悲鳴ではあるがな。
本種はワシントン条約1類附属の絶滅危惧種でありクローン体であっても輸入に厳しい条件が付く。
個人輸入するとなると輸入申請から許可が下りるまで1ヶ月以上も掛かり、それでも検疫で止まってしまう等のトラブルが時々発生する事を考えるととても輸入出来るものではない。 
しかし国内では山田食虫植物農園がクローン培養体を保持されているお陰で我々は信じられない様な価格で本種のクローンを入手出来る事が出来る。
 
 下記に山田さんが本種のクローンを入手した時の苦労のエピソードを載せてみる。
 
30年以上昔の話になりますが当時ネットではネペンは購入することができず手に入るネペンといえば
Nalata、N.maxima,などでした。
研究会などに入り念願の N.ampullaria が入手出来た時の感動は今も覚えています。 
当時は往復ハガキと返信用封筒同封でのやり取りが主流で販売リストなるものを送ってもらうような感じです(書きながら懐かしい)。
Exotica Plantsの当時の販売リストを今でも持っています。 蛍光ペンで品切れの品種を消していく感じでした。個人の方が N.rajah を売りに出された時は2cmの苗が12万もするものでした。 
買おうと散々悩んだ挙句踏み切れませんでした。 
その後海外の研究会に色々と入り情報を集め知ったのがウィスツバ氏、ニーズ氏、トーマス・アルト氏です。
当時は非常に驚くほど珍しい種類を培養で増殖されていてFAXでやり取りしていたのを思い出します。
その時に培養に興味をもちウィスツバ氏には色々と教えていただきました。 
しかしながら無菌培養物を決して売ってくれる事はなく私の要望に応えてくれたのがトーマス・アルト氏です。
彼はドイツの警察官で趣味で培養をしているようでした。 
N.rajah の1フラスコの価格は¥80000位でしたが飛びついて買ったのは言うまでもありません(20年位前)。 
彼は発送にも気を使ってくれてコンタミした時の予備にと数本に分けて送ってくれました。 
その時彼は趣味のラグビーで足を骨折してしまい実際の作業はドイツ食虫界の大御所の方たちがしてくれたようです(その当時は名前を見ても判らなかった)。 
その時のフラスコを20年以上培養し続けているのがsurfaceさんが掲載してくれたN.rajah Thomas Alt cloneです、大きくなった姿を私自身見ていないのでsurfaceさんよろしくです。
 
 我々ウツボカズラ栽培家が素晴らしい苗を安価で入手出来るのは全て山田さんのお陰だと想う。
 
 
 
 
 
 
~ チ ビ た ち の お 正 月 ~
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1月2日 チーコ♪
今年の正月は私が寝込んでしまったせいで全く正月らしくなかった=3=3=3
でもチーコ♪には関係ないみたいだねゑ♪ いつもニコニコして可愛いなねゑ~★
先日、妻に内緒でこっそりチーコ♪にチョコレートをあげた。 チーコ♪は大喜び。
その翌朝、妻にチーコ♪は  『 昨日パパに内緒でチョコレートもらったねん!』
『 すごくおいしかったよ-----! 内緒やで! シ----やで!』 と報告していた。
全然内緒になってないやん=3=3=3
 
 
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O太♪とP-仔♪も何時もどおりに元気だYO~☆
O太♪は相変わらずポーカーフェイスでマイペース。 大事な事は何も話さない。
お話してもワザとトンチンカンな応対をするので困ってる。 元気だけがとりえ♪
P-仔♪はO太♪と同じで凄く力が強い。 気が短くて何時もキーキー云ってる。
我が家は毎日が戦争♪ キーキーギャーギャー凄くうるさくて愉しいYO☆