イメージ 1
Nepenthes Sabre (N.ventricosa x x trusmadiensis) / Exotica Plants
 
 ちょっと嬉しい事があった。 某大学教授が執筆中の植物の本に当ブログの画像を使って下さるとの事。
海外のネペンテス関連フォーラムに当ブログが紹介されたり、海外のネペンテス関連サイトにも当ブログをリンクされているのをよく見かける。 色んな人達が私のブログを観てくれているんだと驚いた。
最近は当方栽培品の増殖苗を求めてくれる方々も多く、私が愛情を込めて育てた株から増えた子苗を色んな方々に分譲している。 
分譲を始めてから知ったがウェブ上には現れないが本気でネペンテスを作っておられる熱狂的なネペンテスマニアがこんなに多く存在していたんだと驚いた。 
そんな私は【分譲リスト】なるものを作っているがヤフーブログは販売及び宣伝を禁止しているので残念だ。
数年前は自分に合った栽培法を探して色んな失敗を繰り返したり N.macrophylla N.xTrusmadiensis 等の当時一般的に流通しないものを必至になって捜し求めていた私だが
今は入門者のモチベーションを上げるべく栽培法を発信したり、供給する側になったんだなぁと感じた。
しかし私自信は永遠に ONLY-1. を探し求める探求者である事は決して変らない。
 
 さて今回は N.Sabreの栽培記録を付ける事にする。
本種の記録を付けようかと画像を整理中、タイムリーな事に本種について問い合わせが来た。 運命!?
 
 
イメージ 2
 2010年の植物体
この個体は4年程前だったか Exotica Plants からLサイズを買い求めたが到着した苗は15cmに満たない
小さなものだった=3=3=3    しかし驚愕の成長速度であっと云う間に大きくなった。
この画像の時点で輸入時の元茎から吹き出た脇芽が成長したもの。 元茎は里子として愛好家の元へ。
この茎は2代目であるが吹き出た脇芽は僅か1年でこれ位のサイズに育ってしまう。
そしてこの後、この茎も切ってネペンテスハウス氏の元へ里子に出し、私は小さな脇芽から作り直す事にした。
当時、私の温室は1.5坪のビニール温室であったが限られた容積の中で優先的に大きくしたい個体が何鉢か
あった為に本種の様に異様に成長速度が速過ぎる鉢を成長させる訳にいかなかった。
 
 
イメージ 9
 N.Sabre "Wide Flat Peristome"と呼ばれる独特な袋
ネペンテス・ナーセリーの老舗 Exotica Plants が2004年に人工交配した傑作品であるが3年程前に絶版。
前回の N.xPredator 同様に本種も意外と維持出来ている栽培家は少ない様である。 
当方では雑草の如きに爆発的な成長を見せているが、もしかしたら本種も根の過湿を好まないのかもしれない。交配元の N.ventricosa 自体が用土の過湿を好まない。
この"Sabre"は元々 N.ventricosa x xTrusmadiensis (b)というコードで呼ばれていた。 当然タイプ(a)もある。タイプ(a)は唇がギザギザで如何にも N.ventricosa x xTrusmadiensis と云った感じの赤いものである。
このタイプ(a)、(b)は交配実生後にExotica Plantsが選別した2個体を後に挿し木増殖されクローンが販売されていた。その後2008年6月12日、このタイプ(b)はN."Sabre"として正式に登録された様である。
 
 Derivation1: N.ventricosa x (lowii <x> macrophylla)
Date of pollination: 20th November 2004
Date of registration: 12th June 2008
Registrant: Geoff & Andrea Mansell
Breeder and Nursery Name: Exotica Plants, Australia
 
イメージ 10
 去年2011年の植物体    3代目の脇芽が巨大に育った。 
去年の時点で温室の容積は充分なものとなっていたが旺盛過ぎる成長速度に恐れを感じた私は鉢から植物体を引き抜き異様に伸びていた根を切り捨て挿し木にしてしまった。
 
 
イメージ 11
 去年の袋  
突然根を切除され挿し木になっても随時見事な袋を付け続ける!
独特な"Wide Flat Peristome"の袋が素晴らしい! 袋はとても硬く叩くと木の様にコツコツと音を鳴らす。
 
 
イメージ 12
 本種の唇
中央から放射状に規則正しく歯が並ぶフィラメント状の見事な唇。
本種の他にこんなフラットな唇を持つのは原種の N.jacquelineae だけだが、本種の其れは更にダイナミックな見応え! それにしても何故こんな特異な唇のものが生まれたのか、両親にも思い当たる節は無い筈だ。
遺伝子は面白い! そして是が実生の面白さなんだろう。
 
 
イメージ 13
 2012年6月現在の草姿
画像では判らないがメチャクチャ巨大!  今後は挿し木更新をやめて作り込んでみる事にした。
秋口に様子を見て鉢増しを施し根の拡充を臨む。
 
 
イメージ 14
 開いたばかりの最新の袋
この後2週間ほど掛けて唇を大きく伸ばして行く。  根が充実するともっと大きな袋が出来る。
もっと大きく見応えのある袋を作ってみたい。
 
 
 
 
お ま け
イメージ 15
 Nepenthes macrophylla -seed grown / Exotica Plants
 
凄いのが届いた! マクロフィラの実生個体である! 2008年だったか、Exotica Plants が本種の実生に成功したと云う一報を聞いた。 苗の販売を首を長くして待ったいたが中々販売に至らず実生時では500個あった苗は随分淘汰されて現存はごく僅かだと聞いた。 やはり高山性原種、特に本種の実生育成は至難の様だ。
未だ本種のリリースの目処は立っていないが先行販売物(仮)を運良く入手出来て幸運である。
本種はメリクロンの培養フラスコ内でさえも殆ど増殖しない様である。 流通しない訳は其処にある。
 
 
 
 
~ わ た し の グ レ ム リ ン た ち ~
イメージ 3
 チーコ♪とO太は私が温室に入ると付いて来て園芸の邪魔をする♪
 
イメージ 4
 二人とも幼稚園の制服が夏服に変ったね! 
チーコ♪はやはり女の子。 とても喜んでいるがO太はボーとして何にも想っていない様だ。
 
イメージ 5
 うふふ、チーコ♪は本当にカワイイねゑ♪  いつも元気だYO☆
 
イメージ 6
 O太は最近塞ぎがち。 先日O太と二人で少しだけドライブした。
助手席でポツンと座る無口なO太が呟く
 『みんな、おーちゃんに怒るねん.......  ○○くんもおーちゃんに怒るねん』
先生から聞いていたが、何時も寡黙なO太がこの日は大きな声で『 ようちえんだいきらいっ!』と大泣きしたらしい。  頑張れよ! O太!
 
イメージ 7
  P-仔♪   お~よちよちよちぃ!  かわいいねゑ~♪
 
イメージ 8
 お風呂でプカプカ、チャプチャプ。  愉しいねゑ、かわいいねゑ♪